2023年3月31日、株式会社NTTドコモが運営するネット接続サービス「ぷらら」と「ひかりTV」の業務を委託する会社から氏名や住所などの個人情報が約529万件流出したと報道しました。
流出した情報は委託会社のパソコンから既に解約した人のものもあり、セキュリティ管理も気になるところです。
NTTドコモの個人情報を流出させた委託先会社はどこか、今後どうなるのかを調べましたのでご紹介します。
NTTドコモが個人情報529万件流出!
NTTドコモはネット接続サービス「ぷらら」と映像配信「ひかりTV」の利用者の氏名や住所、電話番号、生年月日、メールアドレスなどの個人情報を最大で529万件流出させたと発表しました。
流出した顧客の中にはすでにサービスを解約した人の情報もあるとのことです。
クレジットカードの情報や銀行の口座番号は含まれていないと公表しています。
ドコモは業務委託先のパソコンから何らかのデータが外部に送信された痕跡が見つかったとして、詳しい調査をしています。
個人情報が漏えいした可能性のある契約者には今後ドコモから個別に連絡が行われるとのことですが、具体的な対応については公表していません。
日本を代表する通信会社の大規模な個人情報流出に危機管理のあり方について疑問視してしまいますし、漏洩した業務委託先はどこなのでしょうか。
【NTTドコモ】個人情報の委託先会社はどこ?
1.株式会社アイキャスト
ドコモは業務委託会社を公表していないので、ここでのご紹介はあくまで推測になります。
株式会社アイキャストは「ひかりTV」プラットフォームで地上デジタル放送や多チャンネル放送を提供する会社です。
2005年1月18日設立、従業員数30名ほどの会社です。
株主はNTTドコモで、主要取引先となっています。
放送サービスを提供する会社ということで可能性がありそうです。
2.株式会社エヌ・ティ・ティ・ロジスコ
ドコモが業務委託する会社で株式会社エヌ・ティ・ティ・ロジスコ (通称NTTロジスコ)もあげられます。
NTTロジスコはひかりTV用STB、HDD周辺機器やISPぷらら用ルーターなどを配送する業務を担っており、氏名・住所・電話番号やひかりTVの契約番号、ISPぷららの契約番号を持っています。
こちら2021年7月2日に800万件の個人情報漏えいを起こしています。
同じ会社で再度漏えいは考えづらいかもしれませんが過去に流出していたことから候補として挙げておきます。
個人情報漏えいで今後どうなる?
現在ひかりTVやプロバイダにぷららを契約していた場合、情報が漏えいしたらどうなるのでしょうか。
ドコモが漏洩した個人情報は主に氏名や住所、電話番号、生年月日、メールアドレスなので、迷惑メールや勧誘、詐欺などの電話が多数かかってくる可能性があります。
もしIDやパスワードに流出したメールアドレスや生年月日を利用している場合は変更するなど対策をした方がいいと思います。
今回クレジットカード番号や口座番号は漏えいしていないとしても、どこまで管理しているか実際わからないので怖いですね。
2022年6月21日、兵庫県尼崎市民46万人の個人情報が入ったUSBメモリーが下請け会社の社員が泥酔しカバンを忘れて一時紛失する事件がありました。
この事件に世間は騒然とし管理体制を見直した企業もあったと思いますが、あれから1年足らずで似たようなことが起きてしまいました。
自社だけでなく委託先も含めたセキュリテイ対策をしっかりとしてほしいですね。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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