脚本家の大石静さんの作品である朝ドラ「オードリー」はなんと、大石静さん自身の実話に近いと考えられます。
大石静さんは自身を「オードリー」のモデルであることは否定していますが、物語の主人公の生い立ちがすごく似ているところがいくつもありました。
そこで「オードリー」は大石静さん自身の実話であるといえる共通点をまとめましたのでご紹介します。
朝ドラ「オードリー」のあらすじは
主人公の佐々木美月は産みの母(佐々木愛子)と育ての母(吉岡滝乃)に育てられ、育ての母・滝乃が営む老舗旅館「椿屋」とその隣にある実家を行き来して育ちます。
美月の父はアメリカ帰りのため、美月のことを「オードリー」と呼びマイペースに見守ります。
旅館で下働きをする宮本君江に連れられて行った撮影所で栗部金太郎や幹幸太郎ら映画スターに出会い、美月は映画の世界に興味を持つように。
美月は育ての母・滝乃から溺愛されてきたため、滝乃は将来良家に嫁げるよう撮影所へ近づくことを禁じ、椿屋から追い出してしまいます。
滝乃はまた美月を養女にしたいと佐々木夫婦に申し出ますが、愛子に拒絶されます。
滝乃のために映画の世界は一度諦めますが、やがて女優の道に進むことになります。
大石静のオードリーは実話だった!
大石静さんの家族構成は父・母・弟がいる4人家族ですが、養母がおり、養母が営む老舗旅館「駿台荘(東京都千代田区)」と実家を行き来する生活だったようです。
その旅館は五味川純平、壇一雄、松本清張といった著名人の隠れ家的存在だったようで、さまざまな人間模様を知ることができたのでしょう。
養母もまた大石さんのことを溺愛したそうで、幼い頃から着物の着付けを教えてくれたり、舞台を一緒に見に行ったんだとか。
大石さんの父・母・弟は旅館の隣に住んでいたそうですが、父親は意味もなく急に怒り出す人だったそうで、実家の居心地は悪かったそうです。
大石さんは成人してから養母の養女になっています。
さらに大石さんは1974年に日本女子大学を卒業すると、女優を志して青年座研究所に入団しています。
朝ドラ「オードリー」と大石静の共通点
朝ドラ「オードリー」の主人公・美月と大石静さんの共通点を確認すると
1.産みの母と育ての母がいた
2.育ての母が旅館を営んでいた
3.育ての母に溺愛されていた
4.育ての母から養女を申し出された
5.女優の道を歩んだ
とかなり共通点が多いことがわかります。
これでは「オードリー」のモデルはもはや大石さんといわれてもおかしくはないでしょう。
大石静の人生もまた壮絶だった!
大石さんは23歳で演劇学校に入学するも、24歳の時に甲状腺がんを発病しています。
しかし闘病生活のおかげで「大好きなお芝居にもっと関わりたい」と思い、無事に病気を克服してそのとき出会った舞台監督の高橋正篤さんと結婚します。
結婚後もがんが再発しますが、旦那さんと一緒に乗り越えられました。
その後は脚本家に転身し1996年の朝ドラ「ふたりっ子」や2022年の「セカンドバージン」などで脚光を浴びるようになります。
そんな最中の2004年には母と弟が経営するレストランが潰れてしまい、大石さんは借金2億円の保証人になってしまいます。
世田谷区にある8000万円の自宅を売却しても足りず、自己破産を考えますが、著作権を守るため、
1ヶ月に3000万円ずつの返済
でなんとか借金を返済しています(その後弟は失踪し母は亡くなっています)。
さらに40代のころ、更年期障害に悩まされるようになり治療のために受けたホルモン療法のせいで子宮筋腫が大きくなると、子宮を全摘出しています。
2009年には超閉塞を患い、1ヶ月絶食して鼻から不純物を取り出す治療をしています。
大石静のプロフィール
1951年9月15東京都生まれの大石さんは2024年で73歳になります。
24歳のころに出会った8歳年上の舞台監督だった高橋正篤さんについて、40歳の頃に出会った台湾の占い師に
アナタの夫は肺の病気
とカタコトで言われたそうです。
その当時は本当に旦那さんが肺炎にかかり死にそうになったとのことですが、奇跡的に一命を取り留めています。
大石さんはそのような不思議な能力を持つ人に何度も出会って来られ、目に見えない存在を感じて生きているそうです。
2022年の秋ごろに大河ドラマ「光る君へ」を脚本中に旦那さんは余命宣告をされ、大石さんは大河の仕事を辞退しようと考えたそう。
デッドラインをその年の12月に決めると、旦那さんはそれがわかったのか12月に亡くなっています。
たくさんの苦労と経験をしてきた大石さんの脚本にこれからも期待したいですね。
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