スリランカの経済破産はなぜ起きたか原因は?日本への影響まとめ

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スリランカ経済
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2022年7月5日、スリランカのウィクラマシンハ首相が、議会で国の破産を宣言しました。

ウィクラマシンハ首相によると、経済危機は少なくとも2023年の終わりまで続くだろうと予想し、大きな混乱が起きているようです。

今回は

・スリランカがなぜ経済破産したのか
・日本への影響は?
をわかりやすくまとめましたのでご紹介します。

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目次

スリランカってどんな国?

スリランカはインドの東に位置する島国で、国土は北海道の0.8割ほどと言われています。

人口は約2,100万人で、紅茶の生産が盛んで農業と観光業が主要な産業となっています。

1975年にイギリスから独立後、2009年まで反政府武装勢と政府との紛争が続いてきました。

紛争から復興しつつありましたが、近年気候変動による水害や干ばつで農業がうまくいかなくなり、食糧難でインフレが加速していきます

2020年から始まったコロナウイルスでさらに経済状況は悪くなっていました。

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スリランカの経済破産はなぜ起きたか原因は?

ガソリンを求めて並ぶ人たち

スリランカの経済破産の最大の原因は

国際ソブリン債(債券)の返済ができなくなってしまったから

のようです(日本貿易振興機構 による)。

インフラを整備するため援助国から多額の資金調達をするべく国際ソブリン債(債券)を発行していました。

しかしコロナで頼りにしていた観光業が大打撃を受けました。

観光業以外からの収入源がなかったようです。

現在スリランカは債権支払いの遅滞により石油貨物の到着が遅れたことでガソリンなどの燃料も不足しています。

2022年6月28日、ついに政府は市民へのガソリンを販売停止に踏み切りました。

北部の町の給油所では燃料の在庫切れに腹を立てた客数十人による暴動が起き、軍が派遣され実弾を使用する事態が起きています。

ゴタバヤ大統領は全閣僚を辞任させ、全政党の参加による暫定政府を設立し、経済危機から脱しようとしました。

しかし野党がすぐさま拒否し、有効な手立ては出ていません。

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経済破産するとどうなる?

日本もかつて第二次世界大戦後に経済破産をしたことがあります。

国が大量の借金を抱えて破産すると、お金そのものの価値がなくなり、預金は紙切れになります。

経済破産すると金利は高騰し、国債の価格は暴落するので、そんな通貨は誰も持ちたくありません。

ルピーは投げ売りにされ、暴落する可能性があります。

企業は資金繰りができなくなり、職を失う人がたくさん出てくると予想されます。

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日本への影響は?

スリランカの経済破産は日本にも影響を与えます。

まず、紅茶の生産者たちが大量に失業しセイロンティーは輸出できなり、セイロンティーは飲めなくなります。

午後の紅茶はセイロンティーが使えなくなります。

また、日本がスリランカから一番多く輸入している衣服や、魚、紙糸も輸入できなくなります。

紅茶ファンにとっては大打撃です。

2011年に起きたギリシャ危機のときの解決策を参考にすると、

・国防費や公共投資の削減
・医療費の削減
・年金支給額の削減
・15万人の公務員等の削減
・労働市場改革
・エネルギー事業、通信事業、賭博事業、不動産を売却

これらを手掛けて再生を測ったようです。

スリランカも解決の手立てができるといいですね。

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