お笑い芸人のスマイリーキクチさんは1999年からある殺人事件の犯人なのではと冤罪をかけられ、10年以上苦しめられてきました。
スマイリーキクチさんの冤罪事件ははなぜ起きたのか、また自身のお笑いのネタにしたという件についても調べましたのでご紹介します。
スマイリーキクチの冤罪事件とは?
1988年11月〜’89年1月にかけて、埼玉県三郷市を自転車で走っていた女子高生が足立区の不良少年グループに拉致され監禁・強姦・暴行・殺人・死体遺棄された事件がありました。
女子高生は暴行で亡くなった後、コンクリート詰めにされ東京湾に遺棄されており、「女子高生コンクリート詰め殺人事件」として世間で注目を浴びました。
非常に残虐な事件でしたが不良グループの4人は全員が未成年ということで実名が伏せられていました。
その約10年後の1999年ごろ、当時の少年グループにスマイリーキクチさんが所属していたというデマが2ちゃんねるで投稿され、拡散されていきました。
スマイリーキクチさんはテレビに出演すると批判が殺到し仕事を全て失ってしまいました。
さらには殺害予告をされるほどの被害を受けたそうです。
スマイリーキクチの冤罪事件はなぜ起きた?
女子高生コンクリート詰め殺人事件は昭和最後の凶悪事件と言われ、事件から数年経っても犯人を特定しようとする人がいました。
そして2ちゃんねる掲示板で事件当時17歳で足立区民だったことからスマイリーキクチさんが犯人だと拡散されました。
キクチさんは足立区のヤンキーというキャッチコピーで’92〜’99までやっていた「ボキャブラ天国」という番組では冷徹ヤンキーキャラの印象がついていたことも。
また元警視庁刑事の肩書でテレビコメンテーターをしていた北芝健という人が
少年グループの一人は刑期を終えた後、2004年7月に再び恐喝事件を起こして逮捕された。
北芝健著書「治安崩壊」より
もちろん社会に出てきたのはこの一人だけではない。一足早く出てきた別の男は、お笑い系のコンビを組んで芸能界でデビューしたという。
という記述が有力だとしてさらに炎上させたという説もあります。
しかし犯人たちは足立区内の綾瀬という地域に住んでおり、キクチさんは北千住出身で全く関わりがありません。
冤罪を自身のネタにしたのは本当?
スマイリーキクチさんは警察に相談すると、誹謗中傷コメントを書いた3000人以上の中から悪質な書き込みをした19人を特定できました。
特定した加害者は社会人や主婦、学生だったそうですが意外にも女性が多く、見た目は真面目そうな普通の人だったそうです。
加害者は皆「デマに騙された」「悪いことはしていない、正義感でやっただけ」と被害者意識があったそう。
しかし誰もキクチさんに謝罪をした人はおらず名誉毀損や脅迫罪で18人を摘発、1人が逮捕されました。
誹謗中傷したコメントの中には
キクチは事件のことをネタにしている
と書かれたものもあり、キクチさんは断じて否定しています。
スマイリーキクチのプロフィール
1972年1月16日東京都足立区生まれ、2024年で52歳になるスマイリーキクチさんの本名は菊池聡です。
体育専門学校在学中に友人と組んだネタがウケて1993年の21歳で「NIGHT・SHIFT」というコンビでデビューします。
しかしわずか1年半で相方が芸能界を引退するとのことでピン芸人で活躍することに。
’92年〜’99年まで放送していたボキャブラ天国では仲本工事に顔が似ているとしたネタでブレイクしています。
2004年には冬のソナタブームでヨン様に似てるとのことで話題になったこともあります。
2011年に18年間お付き合いしていたという2歳年上の女性と結婚し不妊治療を経て子供が一人いらっしゃいます。
2024年現在はSNSでのいじめ対策やインターネット健全利用促進のための講演会などをしていました。
2024年9月2日には「24時間テレビでランナーのやす子はギャラ1000万円をもらったのでは?」というデマについて鵜呑みにしないようにと警告を促していました。
キクチさんの今後の活動を応援したいと思います。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
コメント