北海道日ハムでスカウトとして活躍していた今成泰章さんが2022年3月2日、亡くなったと報道されました。
死因は劇症型溶血性レンサ球菌感染症で、人食いバクテリアとも言われている恐ろしい感染症のようですが、どんなものでしょうか。
感染経路や、感染した場合の対処法をまとめましたのでご紹介します。
人食いバクテリア(劇症型溶血性レンサ球菌感染症)とは?
劇症型溶血性レンサ球菌感染症とは、溶血性レンサ球菌(溶連菌)という細菌に感染し、重症化したものを言います。
喉や皮膚にいる身近な菌ですが、感染すると組織を壊死させ、他の臓器にまで感染することもある恐ろしい感染症です。
虫さされや切り傷などわずかな傷口から侵入し、組織を壊しながら細胞を壊死させていき、血管に達すると血液とともに全身に循環します。
「人食いバクテリア」と名のついた理由
劇症型溶血性レンサ球菌感染症にかかると、高熱が出ることもあり、徐々に赤くなったり水ぶくれができます。
進行すると手や足が壊死していき、腐っていきます。
そして3日以内にショック状態になり、3多臓器不全で死に至ることもあります。
致死率は30%以内と高いです。
そのような状態から「人喰いバクテリア」と呼ぶようです。
胸の上部が壊死!恐ろしい症例
人食いバクテリアに感染した人の中には、風邪で扁桃が腫れ、肥大したので膿を取り除いた2日後に胸に激痛が起きた人もいます。
なんと胸の上部が化膿して腐っていたといいます。
壊死した皮膚の除去はできても、退院に5ヶ月かかったといいます。(日テレNEWS)
人食いバクテリアは人にうつる!?感染経路は?
人にうつる場合の感染経路は感染者の唾液や鼻水など飛沫感染に、感染者の組織液が皮膚などに接触感染もあります。
子どもは特にかかりやすく20%程度、大人でも3%は溶連菌を持っていると言われています。
溶連菌に対する有効なワクチンは現在なく、抗生物質による対応以外に手立てはないようです。
人食いバクテリアへの予防策は
予防策は手洗い、うがいは基本です。
家族に感染が疑われる場合はコップやタオルなど共有はせず、洗濯や殺菌をこまめにしましょう。
水虫からの感染例もあるということで、水虫にかかったら早めに治します。
手足からの感染は重症化しやすいようですので、傷口があった場合は清潔に保ちます。
また普段から免疫力を高めておけば、もし飛沫感染したとしても自分の免疫で消化できるようなので、免疫力を高められるようにしておくといいと思います。
まとめ
人喰いバクテリアと呼ばれているのは他にもあるようです。
ビブリオ・バルニフィカスと呼ばれるものは傷口から感染し皮膚を破壊し潰瘍を作ったりするものもあるようです。
たくさんのウイルスや細菌から身を守るために、免疫力を高めていきましょう。
以上、まとめでした。
コメント