2022年3月7日、中国の国家主席である習近平が全国人民代表大会の軍分科会で「戦争準備を進める」指示をしたと報道されました。
習近平氏は海外関連の軍事法治活動の強化をする意向を示し、具体的な内容は不明ですが国家の安全と安定を維持するように求めました。
中国語がわかる人にはこれは誤訳だという意見が出ています。
しかしロシアのウクライナ侵攻を機に中国の上層部では台湾侵攻を目論んでおり、すでに第三次世界大戦は始まっているという専門家もいます。
多くの人の意見をもとに考察しましたのでご紹介します。
中国の戦争準備発言は本当に誤訳?
時事通信解説委員の西村哲也さんによると、習近平は台湾併合で「祖国統一」の実現が悲願であることは事実であると言います。
この思惑を聞くと戦争準備していないとは言い切れるかは疑問です。
しかしその実現にはまだ時間がかかる見込みで、国家安全保障政策に関わっている台湾高官はウクライナとの相違点を出しつつ理由を伝えています。
(1)台湾は東アジアの第1列島線の要衝であり、米国にとって重要性はウクライナよりはるかに大きい(2)中国に対し、台湾海峡が天然の障壁になっている上、米国は台湾海峡の安全保障を約束している(3)台湾は半導体などの国際サプライチェーンの中で重要な位置を占めている
中央通信社電
また台湾国防部でも中国は管轄地域が広く戦力が分散しており、能力も不十分で台湾侵攻の可能性は低いとの見解をしています。
もし中国が侵攻してきたら、日本はどうなる?
見識ある自衛隊幹部によると、台湾の防衛は日本の防衛であると主張しています。
もし台湾が中国に支配された場合、中国を封じ込める第一列島線が突破されます。
すると中国人民解放軍が沖縄米軍基地を含め南方から西方、東方、ロシアが黙認すると北方へと中国の戦艦や航空機が日本全土を包囲されます。
アメリカはトランプ政権から自国の利益にならない戦争はしないと決め、アフガニスタンから完全撤退し、ウクライナ危機でも直接的関与をしていません。
これでは台湾や日本が中国に攻められてもアメリカは助けられない、助けるにも間に合わないだろうと予測されています。
日本はアメリカを頼れず自国で守るしかないようです。
すでに第三次世界大戦は始まっているという意見も
アメリカの投資家で有名なビル・アックマン氏によると、第三次世界大戦は既に始まっていて、アメリカが気付くのが遅すぎたと主張しています。
また「西側諸国が制裁や物資援助でウクライナを支援するのは宣戦布告をするようなものだ」とプーチンが発言していますが、アックマン氏はNATOやアメリカがプーチンを挑発することを恐れて行動してきたとも伝えています。
そしてロシアによるウクライナ侵攻が終われば、最終的に中国が一番力を持つようになるだろうと見ています。
中国から台湾侵攻とともに日本に攻撃してくる可能性は大いにありそうです。
日本の自衛隊は実際に戦うための装備を持っておらず、そのための訓練もしていないようです。
まとめ
ウクライナ侵攻が始まり、習近平の軍事活動強化発言が出てきた今、日本はこの問題に具体的に取り組む必要が出てきたのかもしれません。
以上まとめでした。
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